2011年5月12日木曜日

EXIFによる個人情報漏れ

さまざまなEXIF情報の中でも、最も不特定多数の他人に知られたくないのは「位置情報」ではないだろうか。

 

 「情報を公開している」ことを自分自身で理解・把握した上で位置情報を公開しているのであれば、問題はないだろう。だが公開されている情報は、本当に、自身が把握している情報だけで済んでいるだろうか。

 

 それを確かめるために、自分が今まで公開した情報を11つ見て回るのも手間がかかる。そこで今回は、その実態を理解できるツールを1つ紹介させていただく。「creepy」という、「ぞっとする」や「気味悪い」という意味の名前を持っているツールだ。

 

 このツールは、Twitter UsernameFlickr UserIDを指定すると、そのアカウントをクロールし、ツイート内の位置情報や、そこからリンクされているイメージホスティングサイトにアップロードされた画像データ内のEXIFtagAPIを利用して位置情報を収集し、一覧表示してくれる。加えて、取得できた位置情報を地図上にプロットしてくれることまでしてくれる。

 

 デフォルトでは左ペインが時系列(降順)にソートされており、各行を選択すると地図もそれと同時に移動・拡大し、その行の位置情報が示す座標ピンが表示される。この画像を本人に見せたところ「だいたい思い当たりますが、すっと出てこないのもありますし、こうして見せられると気持ち悪いですね。ストーカーさんには絶好のツールですね。ストーカー気質な知人には知られたくないツールですね(笑)」とコメントしていた。

 

 知人のアカウントから作成したこの地図を見ると、本人が相当ディズニー好きであることがうかがえる。他にも、鉄道博物館など知人の趣味趣向がうかがえるピンも多数あった。知人がそうであるかどうかは分からないし、探ることもしないが、自分の好きなものをパスワードや秘密の質問に使っている場合もあるのではないだろうか。

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