「グローバルな世界に目を向けると、経営とITは完全に一体化しており、ITは企業の事業線化略、経営戦略と密接に結びついたものになっている」。しかし日本では「今なお、部署ごとにバラバラなシステムが」使われている例もある。企業のインフラとしてのITがこのような状態では日本企業の競争力を高めることは難しい。「まずはインフラを世界標準並みに整備して、その上で日本企業らしい独自の戦略を構築する」ことが必要なのではないか——。
「経営陣が危機感を持つ」「企業の社会的存在意義を追求する」。こうしたことは企業にとって"当たり前"のことかもしれない。だが、それを実際に行うのは難しい。経営陣のこうした姿勢ゆえに、会社全体が世の中をよくするために働くという気持ちになるのだ。つまり、「当たり前のことを着実にこなし続けるひたむきさ」への共感であるとともに、何か特別なことをするのではなく、日本にとって本当に大切なことを実現してやろうと考えたのではないかと思えるのである。
「お客さま第一主義/組織間連携とコラボレーションマインド/「最短距離」でのビジネス遂行/戦略実行インパクトの最大化/執念とパッションをベースにしたハートフルなオペレーション」と、「これまた当たり前」の内容だが、「それゆえに重要だ」と主張するのである。
「誰でも理解できる言葉で説明」しなければ、「組織のベクトルが同じ方向に向かわない」と指摘している。結局、企業や組織にとって、"当たり前のことを当たり前にこなし続ける"ことが一番難しい。だからこそ、一時的に成功しようが失敗しようが、わき道にそれないよう、トップがビジョンに向かって組織を地道にリードする必要があるのだ。
だが世間を見渡すとどうだろう。組織をまっすぐに導けるリーダーは意外にも少ないのではないだろうか。それどころか、短期的な視点で新奇な計画を立ち上げたり、人目を引くような発言をしたりすることに終始しているケースも少なくない。組織のリーダーは、君臨したり、スタンドプレーをしたりすることが仕事ではない。顧客、従業員、関係会社といった全ステークホルダーがメリットを享受できるよう、むしろ環境を"下支えする"ことが仕事なのだ。
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