ラインケアのポイントは3つの「かけ」——「気に掛け」「声を掛け」「橋を架け」の3点です。
(1)メンバーの健康とパフォーマンスを「気に掛け」る
(2)機会あるごとに積極的に「声を掛け」る
(3)必要に応じて専門部門に「橋を架け」る
(1)気に掛け
大きなショック後には、さまざまなストレスがメンバーを襲います。家族の状況、これまで似たような経験があるかないか、精神的な影響の受けやすさなど、ストレスの種類や状況は人それぞれです。
そのため、何かショックを受けるような出来事が起こった場合、普段以上にメンバーの様子を気に掛ける必要があります。もしかするとメンバーは、「こんなことで不安定になっていてはいけない」「他の人はもっと大変なのだから」と、自分の不調を見せないようにしているかもしれません。常に頑張ろうとする真面目な人ほど、このような傾向があります。
マネージャは、「メンバーが何も言ってこない」からといって安心してはいけません。表情や顔色、声の様子、そしてパフォーマンスなどを注視してください。
(2)声を掛け
世の中全体の緊張状態が長引く時は、人は自分のストレスや疲れに気付きにくくなる傾向にあります。
そのため、マネージャは「Aさん、いつもよりお酒/たばこの量が増えているみたいだけど、何かあった?」「いつも8時20分には出社していたのに、少し遅くなった気がするよ。ちゃんと寝ている?」といった具体的な「声掛け」をして、メンバーが自分のストレスに気付けるようにサポートしましょう。
(3)橋を架け
メンバーの話を聞くことはとても大切ですが、マネージャ1人でメンバーの問題を抱え込むことは危険です。
相手の問題に合った相談先を一緒に探し、メンバーが問題の解決や改善に一歩踏み出せるようにするまでが、マネージャの役割です。適切な人に、橋を架けましょう。
また、相談先を見つけたからといって放っておかず、しばらくしてからメンバー自身にその後の様子を聞くことも大切です。
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