2011年6月13日月曜日

判断、6割の情報で十分

 情報は、時間をかけて集めてはいけない。質も、量も、場も普段と異なるのだ。情報のすべてを検証し、全部揃ってから判断するような時間はない。時間をかけてよいのは、応急対応が終わり、復旧から復興に変わっていく段階になってからである。

 まず、6割の情報が得られれば、十分と考える。8割の達成を待っていては手遅れだ。得られる情報量が少ないのだから、必要な情報と不必要な情報の区別がものをいう。ここでも、ファンクションが重要になる。

 情報を効率よく収集するには、7つのポイントを考える。

 【1】何のために集めるか、
 【2】誰が集めるか、
 【3】何を集めるか、
 【4】どこから集めるか、
 【5】どんな方法で集めるか、
 【6】どの程度集めるか、
 【7】いつ集めるかの7つだ。

 特に重要なのは「【1】何のために集めるか」だ。これこそ、ファンクショナル・アプローチで最も大切にしているところである。ファンクションの達成に役立たない活動は、ムダな活動である。情報収集時にも、ファンクションを明確にしておかなければならない。さもなければ、集めることが目的化してしまい、ムダな時間を費やすことになるからだ。「集めてから区別するのではなく、区別してから集めること」なのだ。そのために、「この情報は何のためか」という問いかけを繰り返すことだ。

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