2011年6月14日火曜日

テレビを消して議論しよう

 多くの人間が、これまで社会の中で非常に甘えた状態にあったのではないかと思います。自ら進んで知り、考える習慣というものがなく、何かが起こればすぐ人のせいにして「だから言ったじゃないか」と責任逃れをしてきました。

 しかしもう誰かに寄りかかっているのではなく、一人ひとりが責任を持って発言し、行動する必要があるのです。常に自分で「良いのか、悪いのか」の判断をしなければなりません。そのためには「生涯学ぶ」ことを忘れてはいけないのだと思います。

 仕事で外に出ることなく家庭を守る専業主婦の奥さんは、社会の出来事から縁遠くなり視野が狭くなりがちです。学ぶといっても主婦のお稽古ごとの範囲内に限られるのではないでしょうか。人生のパートナーと、大切な考えを共有できないのは悲しいことです。

 そこで、例えば奥さんに日経ビジネスオンラインを読むことを勧めてみる。それは奥様番組の食べ物ネタや芸能ネタとは全く違ったもので、社会の大きな流れが見えてきます。子育てと家事に追われていた女性が、しばらく遠ざかっていた世界に触れ、考える機会を得ることはとても意味のあることだと思います。

 そして日頃の話題はもっぱら子供のことが中心になっている奥さんと、ときには真剣に大人の会話をするよう努めてみましょう。社会について、日々の生活について、夫婦でありながら実はどのような考えを持っているのか、よく知らなかったりするのではないでしょうか。

 会話の邪魔になるテレビを消して、一番身近な人間と遠慮のない議論をしてみるのは新鮮な時間になるはずです。お互いに意外な意見が聞けて相手を見る目が変わり、家の中の空気が変わるかもしれません。

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